便利屋は儲かるのか?儲からないのか?
便利屋のフランチャイズに加盟しようと思った場合に、開業費用を比較することをおすすめしています。
ここでは、個人で便利屋を開業しやすい200万円前後の「家工房」「便利屋さんファミリー」「便利屋お助け本舗」の3社に注目して比較していきたいと思います。
また、便利屋は「儲かる」のか「儲からない」のかを、実際にかかる費用や開業した方の情報をもとに解説するので見ていきましょう。
【加盟金】だいたい10万円~120万円
加盟金は一度しか支払うことはありません。フランチャイズとしてお店の名前を使うこと、本部のブランド力を利用することなど、本部からノウハウ提供してもらうことへの対価と考えるとよいでしょう。
加盟金を比較すると差がありますが、「町の便利屋さんファミリー」では加盟金・ロイヤリティなしの『自由開業コース』というものもあります。開業するために必要な経費を減らしたいという方は、そういったところを選択するとよいでしょう。
おうちの御用聞き【家工房】 |
143万円 |
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町の便利屋さんファミリー |
33万円 |
便利屋お助け本舗 |
10万円 |
【店舗】無店舗でも開業ができる
こちらの3店舗は無店舗での開業ができる、すなわち自宅で開業することが可能です。まずは自宅で開業して、ある程度の資金が溜まってから店舗での経営を始めてもよいでしょう。
こうして、自宅でも開業できる身軽さも便利屋の魅力の一つであると言えます。
【設備・備品】60万円~80万円程度
自分で開業すると何が必要で、何が不要なのかがわかりませんが、本部がすべて必要なものをそろえて使い方も教えてくれるのは大きなメリットです。デメリットとして、開業した方の口コミを見てみると、「開業してみると高い料金を支払ったのに使わない機材が多い」というものもありました。
おうちの御用聞き【家工房】 | 990,000円(機材、販促物、ユニフォームなど) |
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町の便利屋さんファミリー | 660,000円(便利屋開業に必要な資機材一式に、広告パンフレットやマニュアルDVD・ユニフォームなど) |
便利屋お助け本舗 | 817,143円(ホームページ(PC・スマホ・携帯)制作、契約関係書類一式、開業時必要書類一式、営業ツール一式、販促物一式、印刷物一式(チラシ大小各1万枚含む)、制服一式等) |
【広告宣伝費】資機材費に含まれている
チラシやWEB広告は経営をするうえで必須アイテムと言えます。どの店舗も資機材費に含まれており、チラシは一定の枚数を超えると支払いが必要になるシステムの所が多いようです。
おうちの御用聞き【家工房】 | スタートパックという料金が363,000円になります。 |
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町の便利屋さんファミリー | 資機材費(660,000円(税込))の中にホームページ制作代が含まれています。チラシは本部で作ってもらえます。 |
便利屋お助け本舗 | 資機材費(817,143円(税込))の中にホームページ制作代が含まれています。チラシは本部で作ってもらえます。 |
【研修】7~50万円程度
研修は実際に動いて機材の使い方を学んだり、経営方法といった座学まで含まれています。丁寧な研修が行われている所もあれば、ざっくりとした研修ですぐに開業するという所もあります。それぞれの選び方にもよるので、お好みの研修方法でフランチャイズを選ぶのもよいでしょう。
おうちの御用聞き【家工房】 | 10日間440,000円 |
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町の便利屋さんファミリー | 約2週間 495,000円 |
便利屋お助け本舗 | 3日間73,333円 |
【各種保険】料金の記載なし
保険の有無の記載はホームページにありますが、料金の記載はありません。
おうちの御用聞き【家工房】 |
記載なし |
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町の便利屋さんファミリー |
便利屋総合保険 |
便利屋お助け本舗 |
請負賠償保険 |
開業資金の目安一覧
おうちの御用聞き【家工房】 |
352万円 |
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町の便利屋さんファミリー |
148万円 |
便利屋お助け本舗 |
99万円 |
便利屋お助け本舗は便利屋フランチャイズでナンバー1の店舗数で他社を圧倒していますが、最近「家工房」が店舗数をぐんぐん伸ばしている状況です。バイク1台で開業できるので、店舗を構えることもありません。おうちの御用聞き【家工房】の詳しい内容はこちら>>
お助け本舗は開業資金も安いですが、本部からのサポートの内容は公開されていないため資料請求をして説明会に参加することをおすすめします。便利屋お助け本舗の詳しい内容はこちら>>
町の便利屋さんファミリーはフランチャイズでナンバー1の老舗便利屋です。テレビなどで取り上げられることも多く、フランチャイズコースと自由開業コースの2つのコースからえらぶことができるのも人気の一つです。町の便利屋さんファミリーの詳しい内容はこちら>>
便利屋の事業で独立するのが初めてでやっていけるのか不安という方のために、フランチャイズでの開業はリスクを回避するための安心な仕組みがあります。
「無店舗でもOK」
便利屋は店舗が不要な場合が多く、無店舗からの開業ができます。商品を販売するわけでもないので在庫を持つリスクもなく、初期投資が本当にかからないのが魅力です。
「パソコンが苦手でもOK」
パソコンでチラシをつくったり、WEB広告を運営したりするという事に不安な方も、そういった業務はすべて本部がやってくれるので安心です。
最初は一人で開業し、売上が上がるとともに、店舗や倉庫を広げ、従業員を増やしていくというのが一般的です。1ヶ月の売上が10万、30万、50万、100万と上がってきたら、スタッフを雇い300万、500万、1000万を目指していきます。
便利屋は開業しやすいのか開業時・将来性・安定性の3点から見てみましょう。
総合評価★★★★☆
開業時★★★★★
便利屋は資格もいらず、初期投資も少ないので開業は簡単です。自宅で開業すれば、お客さんとの時間の調節さえ行えば比較的自由なので、サラリーマンや主婦など副業としてスタートされる方もいます。
将来性★★★★★
これから、少子高齢化社会が進につれ、どんどん需要が増えていく業界だと考えられています。1度利用してもらってお客さんに気に入ってもらうことができれば、リピーターとなってくれたり、そこからの口コミで広がることもあります。
安定性★★★★☆
コロナ禍を通して、どんな業界でも安全ということはなくなったように感じます。時代の流れにうまく適応しながら生き残っていくには、お客さんのニーズにうまく適応していくことが最も重要です。5年続けば売上も安定してくるので、店舗や倉庫をもったり、人も増やすことも可能です。
便利屋の1ヶ月の売上は0~数百万まで幅が広いと言われています。開業地域の人口や、エアコンクリーニングなどの件数が多い時期など、請け負う作業によって収入が変化するのでざっくりとしか分からないのが原状です。
『フランチャイズWEBリポート』で紹介されている町の便利屋さんファミリーの例
売上げ |
約 150万円 |
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原価 |
約 15万円 |
人件費 |
約 20万円 |
ロイヤリティ |
約 5万円 |
その他経費 |
約 25万円 |
町の便利屋さんファミリーの月間シミュレーションを見てみましょう。オーナーがご自宅で開業された場合で、スタッフは1名で算出しています。
単純に計算すると約80万程度の利益があるということになります。町の便利屋さんファミリーの魅力の一つに、加盟金などの開業資金を全額ローンにすることができます。このくらいの収益が見込めるのであれば、ローンを組んで開業した方も安心して経営できることがわかります。
便利屋の失敗例【集客力の違い】
便利屋は高齢者ビジネスとしても注目されており、全国的に増加傾向にあります。調査した3社ともに、開業までの研修や開業してからのサポートなどは充実していることがわかりました。
独立開業してコツコツと仕事をして、長く便利屋として稼ぐ方の多くはリピーターさんが多く、安定した収入が見込めます。
その一方で、便利屋として失敗する方は集客力という部分で悩まれる方が多く、ロイヤリティの負担が経営の負担となってしまいます。
どのフランチャイズでも言えることですが、丁寧な対応をしてくれる本部を選ぶということが重要です。資料請求や説明会に参加するなど、数社を比較するなど慎重に選ぶことをおすすめします。
便利屋のフランチャイズに加盟するメリットは3つです。
メリット
便利屋のフランチャイズに加盟するデメリットは3つです。
デメリット
便利屋のフランチャイズに加盟せず独自の屋号で独立した場合は、本部のバックアップは一切ないので集客、宣伝活動や人材育成など全て自分で行わなくてはなりません。フランチャイズに加盟することによって経営がスムーズに行えることもあるので、加盟金などの開業資金と知名度などのブランド力とのバランスをみて慎重に選定していきましょう。
売上(収入)を上げるためのポイントとは
便利屋経営による収益を増やすコツは2つあります。
チラシやWEB広告をきっかけにして利用してくれたお客さんをリピーターにすると、集客がとても楽になります。とにかく一つ一つのお仕事を丁寧に行うことが重要です。
便利屋の仲間がいると、重なった仕事を手伝ってもらったりすることができます。特に引っ越しのシーズンや、エアコンクリーニングなどシーズンものの仕事が多い時期は人手不足になりがちです。ちょっとしたアルバイトをお願いできる人や、家族で手伝ってもらったりするのもよいでしょう。
便利屋業が他の仕事と比べて大変なところは主に3つあります。
お住まいの地域によっては、利用者の多くが高齢者になっていきます。高齢者はこだわりが多く、思うように作業が進まない場合クレームを言われるという事もあります。
便利屋は都市部に多く、地方にはまだ浸透していない業種でした。しかし、フランチャイズを通して全国に広がっており、新しい店舗もどんどん増えている状況です。
また、自分のお店は多くの顧客がいるから安心と思っていても、お客さんの気持ちが変化したりすることはあります。常に危機感をもって、近くに便利屋がいないから安心ということではないと覚えておきましょう。
ある程度経営がうまくいったら、スタッフを雇って人材育成を行いましょう。1人でしかできない作業よりも、2~3人での作業を効率よく行った方がよい場合も多く、さらに便利屋の経営を広げるチャンスです。
便利屋のサービスを提供するビジネスの、スタートアップをサポートするために、開業した方に対してノウハウを提供します。これにより、独立した事業者がブランド名やマーケティングのサポート、研修、業務ノウハウ、必要な機器やツールなどを提供され、安定したビジネス運営が可能となります。
家庭内の掃除や整理整頓・家具の組み立てや修理・草刈りや庭の手入れ・家庭用品の配達や取り付け・不用品の廃棄物処理・小規模なリフォームや修繕・引越しの手伝い・郵便物の受け取りや転送・エアコンのクリーニングやメンテナンス・その他、さまざまな雑務を行います。
便利屋フランチャイズの開業に必要な資金の目安は約300万円です。100~350万円と開業にかかる費用はフランチャイズによって違うので、本部からの開業前後のサポートをよく調べて加盟することをおすすめします。
費用や特徴はもちろん、必要な準備・本部からのサポートを比較して納得してからフランチャイズに加盟した方がよいからです。フランチャイズに加盟した後に、「こんなはずではなかった」と思ってもお金も時間も帰ってきません。弁護士.comというサイトでは、フランチャイズ本部の対応を相談する質問も多く掲載されています。フランチャイズ選びは慎重に行ってほしいというのが管理人の願いです。